日站 万代12月 一般发售 DX超合金 VF-31AX 实物测评
https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_01_l.jpg「DX超合金 VF-31AX カイロスプラス(ハヤテインメルマン機)」
開発発売元:BANDAI SPIRITS
発売:2021年12月25日
価格:25,300円(税込)
ジャンル:アクションフィギュア
全高:約260mm(バトロイド時)
主な素材:ABS、ダイキャスト、PVC製
大きくなったフォールドクォーツが輝くファイター形態
VF-31という機体は、「カイロス」と「ジークフリート」という2種類の機体がある。まず、試作機だった「YF-30クロノス」の制式採用機として「VF-31 カイロス」が生まれる。この機体はYF-30で採用された様々な技術を活用し、特に「マルチパーパスコンテナ」という多目的コンテナを装備することで、様々な任務に対応できるという特徴がある。
「VF-31 ジークフリート」はカイロスを母体とした特別機だ。その主任務は戦術音楽ユニット「ワルキューレ」の護衛である。機体の最大の特徴は現時点で人類が生産できない「フォールドクォーツ」という希少物質を使ったフォールドウェーブシステムを持ち、ワルキューレの歌声から発せられるフォールドウェーブを増幅、中継し、自身のクオーツと共鳴させることで機体性能も大きくアップさせられるという特徴を持っているのだ。このシステムに合わせ機体構造やエンジンが強化されている。
ワルキューレと共に大気圏内での任務が多いために主翼はカイロスのデルタ翼から運動性の高い前進翼を採用。装備に関してはワルキューレの援護用のものになっているので、純粋な火力ではカイロスより抑えられている。派手なカラーリングは市民に対し存在をアピールし、戦闘や暴動に巻き込まれた市民を安心させる効果を狙ってのものだ。【カイロスプラスファイター形態】https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_02_l.jpghttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_03_l.jpgカイロスプラスは、「カイロス」をベースに強化された「ジークフリート」の緊急代替機としてジークフリートのスペアパーツを使いカイロスを強化するという、ちょっとややこしい経緯を持つ機体だ。現地改造でジークフリート以上の強化を施したという、急造感も魅力の1つだ
そして今回の「カイロスプラス」は「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」で現われた新たな敵の前に破損したジークフリートの緊急代替機として急遽準備された機体だ。カイロスをベースにジークフリートのスペアパーツをふんだんに投入することで、ジークフリートを超える能力を目指した機体となっている。フォールドクォーツもジークフリート以上の量を搭載、火力も増している。今回はシリーズ最初の商品である「DX超合金 VF-31Jジークフリード(ハヤテインメルマン機))(以下、「ジークフリート」)」と並べてその違いも見ていこうと思う。
「マクロス」の可変戦闘機の最大の魅力は「ファイター」、「ガウォーク」、「バトロイド」への3段変形だ。まずはファイター形態から。“可変戦闘機”という名前の通り、マクロスのバルキリーはやはり戦闘機形態がカッコイイ。「DX超合金 VF-31AX カイロスプラス(ハヤテインメルマン機)(以下、「カイロスプラス」)」の場合、カラーリングは灰色も配され“軍用機”としての雰囲気が強くなっているように感じる。機体の背中にはハヤテのパーソナルマークが描かれている。
このシリーズは全身のマーキングなど情報量の密度が非常に高いのが特徴だ。「カイロスプラス」は機体の白い部分も塗装された全塗装となっている。塗装やマーキングもメリハリがきいていて、眺めているだけでも楽しい。そして「ジークフリート」と並べることで、本機の特徴がはっきりと見えてくる。【ジークフリートとの比較】https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_04_l.jpgこちらは2016年に発売された「マクロスΔ」の第1弾の商品「DX超合金 VF-31Jジークフリード(ハヤテインメルマン機))」。今回はこの商品と「カイロスプラス」を比較していきたいhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_05_l.jpg大きな違いが主翼の形。右の「ジークフリート」は前進翼、「カイロスプラス」はデルタ翼になっているhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_06_l.jpghttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_07_l.jpg機首の後ろに取り付けられているのがフォールドクォーツ。上の「カイロスプラス」は大型化されている
「カイロスプラス」と「ジークフリート」は翼の形が違うのが大きな特徴と言える。コクピットハッチも「カイロスプラス」は透明度の高いものとなっており、パイロットフィギュアが確認できる。また機首の後ろにあるフォールドクォーツが大型化している。透明パーツが使われ、内部が透けて見えるのが楽しい。
また機体の下部に取り付けるガンポッドのデザインが違う。このガンポッドはカラーリングやデザインがライバル機である「Sv-262 ドラケンIII」のものを思わせるところが楽しいところだ。「カイロスプラス」は決戦のためカイロスにジークフリートのスペアパーツを現在ある分だけ盛り込んだ現地改修機だ。ライバル機の武装まで取り付けているところに急造した感じがあって楽しい。【ジークフリートとの比較】https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_08_l.jpgキャノピーは透明度が高いものに変更されたhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_09_l.jpg正面から見ると右の「カイロスプラス」の方が落ち着いた色合いだhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_10_l.jpgガンポッドは「ドラケンIII」のものに似ている
腕やコンテナなど違いがより明確になるガウォーク形態
ガウォークに変形させていこう。まず翼から足ユニットのロックを外し、曲げていく。飛行機から突然足が生えてくるという、バルキリーならではの変形が楽しい。VF-31シリーズの変形の特徴は腕が翼内部に収納されているところ。カバーを取り外すことで手のひら部分が現われ、腕と翼を動かすことでそれぞれを分離させる。
そのまま腕の付け根のジョイントを動かして一気に腕を機体前面に持ってくる。上腕部分を回転させ、前腕部分の装甲板とミニガンポッドの位置を調整する。肩ユニットを機体からスライドさせ回転させることで、腕の変形が完了する。足も関節を引き出し、特徴的な逆関節に折り曲げる。
最後はウェポンコンテナの展開である。「カイロスプラス」は「ジークフリート」と全く異なるコンテナを搭載している。長細い箱に銃口をつけただけのようなコンテナだが、基部が展開し、懸架したガンポッドと2連装のビーム砲のような形になる。ガンポッドを伸張させることでさらに派手さが加わる。これでガウォークへの変形は完了だ。【ガウォークへの変形】https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_11_l.jpg足を機体から持ち上げ、主翼のカバーを外して手を出すhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_12_l.jpg主翼を動かし腕と分離させるhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_13_l.jpg腕を前方に回し、前腕の各部を調整https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_14_l.jpg肩ユニットを回して腕の変形を完了させるhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_15_l.jpghttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_16_l.jpgコンテナの変形。コンテナの接続アームを動かしてコンテナを機体上部にhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_17_l.jpghttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_18_l.jpgコンテナを変形させることで、ビーム砲とガンポッドの方向を共に前に向けさせる
ガウォークで明らかになるのは、「カイロスプラス」の上腕のボリュームである。「ジークフリート」は翼に腕を収納するデザイン上、上腕が細くなっていた。「カイロスプラス」ではここに手を加え上部を太く、肘部分に装甲板をかぶせるという処理で上腕の印象を変えている。この処理はバトロイドのシルエットでさらにはっきりと現われていくこととなる。
戦闘機に手足が生えた様なガウォークは「マクロス」の世界観を象徴するSFメカらしい姿と言える。人型であるバトロイド以上の機動性と、自由度の高い手足を持ったガウォークはアニメでも印象的なシーンが幾つもあるし、「マクロス」のゲームでも使い勝手の良い形態となる場合が多い。飾っていても手足の表情付けで雰囲気が変わるのが楽しい。一目見て「マクロスのメカだ」とわかる特徴のある形態だ。【ガウォーク形態】https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_19_l.jpg鳥の足のような逆関節の足を持つガウォーク形態。一目で「マクロス」のメカであることがわかるhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_20_l.jpghttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_21_l.jpgガンポッドを伸張させて横向きにさせることも可能https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_25_l.jpg両腕のミニガンポッドはポーズ付けに有効だ【ジークフリートとの比較】https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_22_l.jpgこちらはジークフリートの腕。比べると細いhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_23_l.jpgコンテナの形は全く異なる。様々なコンテナを持つのがVF-31の大きな特徴だけに、「カイロスプラス」で明確な違いができたのは良かったhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_24_l.jpg左がカイロスプラス。並べると上腕の違いがはっきりわかる
シルエットがマッシブに! 戦闘力が増した雰囲気のバトロイド
それではガウォークからバトロイドへ変形させていこう。まず逆関節に曲げていた足を縮め、機種を上にする。そして機体全体の分割、変形を行なっていく。YF-30から取り入れられた変形はここが最も見所だ。戦闘機然としていた機体が分かれ、折り重なる。複雑に見える変形だがスムーズに各パーツが動き、ロック機構でしっかりと固定される。改めて設計とそれを実現した機構に感心させられる。
頭を引き出し腕や足の位置を調整すれば変形完了。はじめて商品に触れる人には複雑に感じるかもしれないが、VF-31は数種類でており、本作の前にそれらを触ったことがある人ならばすんなりと変形できるだろう。説明書やジークフリートの変形解説動画も参考になるはずだ。
「カイロスプラス」とは腕の構造などが異なるが、変形システムがわかりやすく説明されている【バトロイドへ変形】https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_26_l.jpg足をまっすぐにし、機首を上に向けるhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_27_l.jpg機首先端を回転、機体を分割していくhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_28_l.jpgジョイント部分を回転させ、機体を折り曲げていくhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_29_l.jpg頭部を引き出し、コンテナを上に上げて変形完了だ
「カイロスプラス」において、最も「ジークフリート」との違いが感じられるのがバトロイド形態だ。上腕のデザイン変更によりマッシブな雰囲気となっている。並べてみると腕の太さの違いと、肩の補助翼の大型化の効果、さらには落ち着いたカラーリングで「カイロスプラス」の方がかなり厳つく見える。
個人的に気に入ってるのが、前腕に取り付けられた「ミニガンポッド」の大型化だ。「カイロスプラス」のミニガンポッドははっきりと大きく、太くなっている。元々「カイロス」は「ジークフリート」より大口径のミニガンポッドを装備している設定だったが、商品化された「DX超合金 VF-31Aカイロス(一般機)」ではガンポッドの違いは再現されなかった。本商品で視覚的にもわかりやすく差別化が行なわれたと言える。【ジークフリートとの比較】https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_30_l.jpgジークフリート(左)と並べるとカイロスのマッシブさがはっきりわかるhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_31_l.jpghttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_32_l.jpg肩の補助翼と上腕のデザイン変更、肘部分の装甲板の追加でシルエットが変化しているhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_38_l.jpgミニガンポッドが大型化しているhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_39_l.jpg足裏のポッドにはミサイルを収納。ジークフリート(左)はワルキューレを援護するドローンを収納している
「カイロスプラス」において、最も「ジークフリート」との違いが感じられるのがバトロイド形態だ。上腕のデザイン変更によりマッシブな雰囲気となっている。並べてみると腕の太さの違いと、肩の補助翼の大型化の効果、さらには落ち着いたカラーリングで「カイロスプラス」の方がかなり厳つく見える。
個人的に気に入ってるのが、前腕に取り付けられた「ミニガンポッド」の大型化だ。「カイロスプラス」のミニガンポッドははっきりと大きく、太くなっている。元々「カイロス」は「ジークフリート」より大口径のミニガンポッドを装備している設定だったが、商品化された「DX超合金 VF-31Aカイロス(一般機)」ではガンポッドの違いは再現されなかった。本商品で視覚的にもわかりやすく差別化が行なわれたと言える。
バトロイドはやはり長い手足を活かしたアクションが楽しい。純粋なアクションフィギュアに比べれば特に胴体部分での可動カ所が少ないところもあるが、大きなパーツとなる足はクリック関節でしっかりと自重を支えてくれるし、ミニガンポッドを使った独特なアクションも楽しい。
新しいガンポッドは大きく、構えると迫力がある。背中の大型ビーム砲は商品写真では地味に感じたが、実物を見てみるとモールドが入っていたり、何よりその大きさが良い感じだ。警護が目的だった「ジークフリート」に比べ、より戦闘に特化した雰囲気がある「カイロスプラス」は別の魅力を持つ機体と感じた。
「DX超合金マクロス」シリーズの魅力は追加装備による拡張性だ。「カイロスプラス」は宇宙用装備の「スーパーパーツ」の受注が始まっている。強化装備の「アーマードパーツ」など劇中のすべての装備の再現を希望したいところだ。【バトロイド形態】https://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_33_l.jpghttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_34_l.jpghttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_35_l.jpg長いガンポッドはかなりの迫力だhttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_36_l.jpghttps://asset.watch.impress.co.jp/img/hbw/docs/1379/162/at_37_l.jpgミニガンポッドでのトリッキーな動きも楽しい
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